FOODS
八百与
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菱屋商店街で一際目を引く漬物店が八百与。嘉永3年(1850年)に創業。建物は江戸時代末期のもので、欅の立派な看板は明治時代から変わっていません。看板に「宮内庁御用達」とあるように、名物の「ながら漬け」はかつて本当に宮内庁御用達だった逸品。奈良漬の一種で、もともとは長等山の麓の野菜と近所の酒屋の酒粕を漬けたものだそうです。現在、お店を取り仕切るのは六代目の小倉與七郎さん。「かつては精進料理店だったようですが、漬物が評判となり江戸時代に業態が変化したと聞いています。この地域は東海道五十三次でももっとも流行った大津宿の中心エリア。三井寺(長良山)の参道でもあるので、それは多くの方が来てくださったようです」。店頭には、梅干しや千枚漬け、ぬか漬けなど多くの漬物が並びますが、一部の商品は、奥の蔵で今も仕込んでいます。お店には、宮内庁御用達の許可証など、歴史を感じる品が展示されているので、そちらもお見逃しなく。
HP:なし
営業時間:10:00〜19:00
定休日:日曜
喫煙可、クレジットカード可