四季折々の花が咲く「花の寺」。
紫式部が『源氏物語』を生んだ優雅な地。
『源氏物語』ファンにとって、一度は行きたい場所の一つがこの石山寺。紫式部が『源氏物語』を生んだと伝わり、伝承では寛弘元年(1004年)8月、名月の晩にその美しい情景を書き留め、「須磨」「明石」の巻に活かされたと伝わります。
平安時代、貴族の間では「石山詣」が流行したそうですが、実際にこの石山寺は優雅な空気が流れる場所。琵琶湖から流れ出る瀬田川が滔々と流れ、当時もあった船着場が門前にあります。近江八景の一つに数えられる「石山の秋月」は今もなお美しく、そして境内には四季折々、様々な花が咲き乱れる「花の寺」でもあるのです
春は2月中旬の梅から始まります。境内には3カ所の梅園があって、約40種400本の梅が満開に。その後、桜はもちろんのこと、4月下旬には「石山ツツジ」、そして「牡丹園」が満開を迎えます。
5月下旬になると回遊式庭園「無憂園」のアヤメ、その後に花菖蒲が見頃を迎え、夏には蓮の花を見ることもできます。そして秋になると2000本の紅葉が真っ赤に染まり、毎年11月中旬から下旬にかけてはライトアップも行われます。
さらに石山寺は国宝と重要文化財の数でも魅力的です。建造物では「本堂」「多宝塔」が国宝のほか、美術品では「石山寺縁起絵巻 全七巻」「絹本着色 仏涅槃図」など、多数の重要文化財を所蔵しています。
京阪石山坂本線「びわ湖浜大津」から「石山寺」駅まで16分、下車後、徒歩10分。フロント棟「近江屋」から自転車で湖岸を通って約10キロ、約1時間
石山寺 秋のライトアップ「あたら夜もみじ」
境内2000本以上の紅葉と、国宝の多宝塔、本堂などがアーティスティックにライトアップされます。
077-537-1105(石山観光協会)
11月中旬〜12月上旬
17:30〜21:00(20:30受付終了)
600円
https://www.ishiyamadera.or.jp