裏口から入ってませんか?
比叡山の素晴らしさは表玄関から訪ねてこそ!
今でこそ京都から訪れる人が多いものの、表玄関は滋賀県側。現在の大津市坂本が延暦寺の門前町でした。実際に、京都側から訪ねるのと大津側から訪ねるのでは印象が異なるから不思議。京都側からケーブルカーとロープウェイで行く道中は山深く、荘厳な密教寺院のイメージ。一方、大津側から訪ねると、坂本の門前町を通ることで比叡山がいかに発展していたかが理解できます。さらに山の上を見上げて感じるのは「雲上の寺院」というイメージ。坂本ケーブルで登っていくと眼下に琵琶湖を見下ろし、この場所が特別であることがよく分かります。つまり比叡山は大津側から訪ねてこそ、その凄さと素晴らしさがわかるのです。
延暦寺は天台宗の総本山。実は大津市には「日本天台三総本山」があり、三井寺が「天台寺門宗総本山」、比叡山延暦寺が「天台宗総本山」、坂本の街の外れにある西教寺が「天台真盛宗総本山」。なかでも比叡山は高野山金剛峰寺と並ぶ平安仏教の中心で、織田信長による比叡山焼き討ちまで強大な権力を持っていました。
建造物の国宝は「根本中堂」のみですが、重要文化財は8件。そのほか美術品など9点が国宝に指定されているほか、重要文化財も多数所蔵しています。 なお比叡山は根本中堂のある東塔エリアと、本堂にあたる金堂がある西塔エリア、さらに横川エリアにわかれ、それぞれはシャトルバスで結ばれています。
京阪石山坂本線「びわ湖浜大津」から「坂本比叡山口」駅まで16分、坂本ケーブル「ケーブル坂本駅」まで徒歩15分(バス便もあり)。
世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット
大津側から京都に抜ける場合は「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」の購入がオススメ。京阪電車、坂本ケーブル、叡山ケーブル、叡山ロープウェイ、叡山電車、さらに京阪電車と京都市営地下鉄でぐるっと一周できるだけでなく、比叡山の巡拝料とシャトルバス代も含んで3900円(3月下旬〜12月上旬のみ発売)。乗り物ファンにとっても最高の1日になるはずです。
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