三井寺(長等山園城寺)
三井寺(長等山園城寺)

国宝10件(64点)、重要文化財42件(720点)!
全国屈指の国宝・重要文化財の数。

全国屈指の国宝と重要文化財を有する三井寺。その数、なんと国宝10件(64点)、重要文化財42件(720点)! 建造物だけでも12件(うち国宝4件)にのぼり、国宝建造物の数では奈良の興福寺や京都の大徳寺と並び全国9位。京都の有名寺院では醍醐寺が6件、本願寺と東寺5件というデータと比較して、いかに多くの文化財を所有しているかがわかります。

三井寺の正式名称は「長等山園城寺(おんじょうじ)」。天台寺門宗の総本山です。平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚によって中興され、以来一千百余年にわたってその教法を今日に伝えています。密教美術の優品が多いのも特色で、国宝と重要文化財の合計は、絵画20件(うち国宝2件)、彫刻13件(うち国宝3件)、工芸3件 ・書跡典籍3件(うち国宝1件)、歴史資料1件 。秘仏も多いためすべてを拝観することはできませんが、それでも拝観には半日以上の時間が欲しいところ。数日通って三井寺の魅力に浸る人々も少なくありません。

さらに三井寺の魅力を何倍にも増しているのが、桜と紅葉。境内には千本を越えるソメイヨシノや山桜、しだれ桜があり、それは息を飲むほどの景観。「文化財収蔵庫」に所蔵されている狩野光信筆の襖絵を見学した後にリアルな景観を目にすると、タイムスリップしたかのような体験を得ることができます。桜と紅葉シーズンはライトアップも実施。幻想的な世界が広がります。

そして。この三井寺の魅力はなんといっても「静寂」。京都の有名寺院、特に桜や紅葉の季節は想像をはるかに超える人出で、揉みくちゃになりながらの拝観は、想像していた「幻想的な桜や紅葉の京都」とは大きく異なります。
ところが、この三井寺なら「静寂」が守られているのです。もちろん、誰もいない、というわけにはいきませんが、一人、桜や紅葉の下に佇まい、自分の時間を楽しむことができるくらいの人出。実は多くの京都市民が「静かな三井寺へ」と花見や紅葉狩りに来ている「穴場」なのです。

フロント棟「近江屋」から徒歩15分(1.2㎞)、もっとも近い「萬屋」から9分(700メートル)

三井寺 春のライトアップ

万葉の時代から桜の名所として親しまれてきた三井寺。境内に咲き乱れる桜が美しくライトアップされます。


3月下旬〜4月上旬・ライトアップ
18:30〜21:30(21:00受付終了)、600円

600円

座禅(止観)体験

1000円(45分〜1時間)

座禅といえば禅宗というイメージがありますが、実は禅の起源は天台宗にあります。中国天台山(淅江省)で天台宗を開いた天台大師智顗(538~597年)の『小止観』は宗派を超えた禅の作法書。そのため天台宗では、座禅のことを「止観」とも呼んでいます。三井寺では観音堂客殿で5名以上(要予約)で座禅(止観)を体験することができます。

http://www.shiga-miidera.or.jp